えぐしろ日記

剛さんが大好きみたい。( ・ω・ )/剛さんのお芝居情報には、尋常でない喰いつき方をします。

最終話から一夜明けて。

 結局、プラトニック最終回、一度しか見られてないのですが、一夜明けて。

【注意:今更ですが、めっちゃネタバレですので、一応追記へ。しかも相当率直な語りでございます…。】  やっぱり、心から納得するのは難しい。
 なぜなら、私(達)の価値観と、青年の価値観とは違うから。

 なんの前情報もなく一視聴者として見ていたら、もっと全然納得いってなかったと思う。
 脚本家の描きたかったことの情報を知っていたこと、それからやはり剛さんの演技の説得力、これがあって、「ああ、青年は、そうだったんだなぁ」と心の落とし所を探し得る感じ。
 防犯カメラへと残された青年の映像を見て、穏やかで愛に満ちて、青年は幸せだったのだろうと思えたから。
 誰かの幸せは、他人の価値観で測って決められるものではないから。青年は幸せだったのだと。

 八話と短いこともあって、もっと青年が懸命に生きたいと願って足掻くシーンを見せてもらっていたり、周りが青年を生かそうとする描写があれば、それでもなお、フッと手の力を抜く瞬間の青年に納得できたのかもしれない。
 沙良と青年の間にプラトニックの発生するエピソードの積み重ねがあれば、その境地へ至る青年に共感さえできたのかもしれない。

 見終えた瞬間に感じたのは、でも正直に言うとね、青年を失って悲しいというよりも、ギリギリまで歯を食いしばってでも生きようとしなかった青年への怒りだったのね。そして、引っ叩いてでも生かそうとしなかった周囲への怒り。
 多分、これは、私の価値観という檻なのだと思うのだけれども。

 でもね、やはり沙莉が海辺を走る姿を見て、喜びを感じはしなかった。そこにあるのは、感動ではなかった。きっと感じたのは、悔しさだった。

 しかし、剛さんのお芝居は本当に素晴らしかったと思う。どのくらいの匙加減で演じれば矛盾がないのか、調整するのが相当難しかったと思うけど。
 沙良と青年が通じ合う「あなただったんだ…」のシーンも、ラストの防犯カメラへと残された青年のシーンも、演技から生じる説得力が本当にすごかった。
 あと、地味なところだけど、コンビニで襲われるシーンね。あそこも上手かった。大仰過ぎず、安っぽくならず、青年らしく。

 でもね、でもね、この青年を剛さんが演じてくれて良かったなぁと思っているんだよね。剛さんでないと成立しない役だったと思うし、見どころがいっぱいだったし、青年は魅力的だったし。
 地上波で、たくさんの方に見て頂ける機会を楽しみにしているのも本当なのだ。