漫画:『DEATH×NOTE』
ようやく漫画喫茶に行って最終巻まで読んできました。猛スピードで読んだので、細かい論理構成などはよく分かってないのですが、それにしてもあのラストはどうなのか。
あんなベタの極致をいくようなありきたりな終わり方されたら、元々持っていたはずの、この漫画の良さというか個性というか、そういうものすらひっくり返って無くなっちゃうんじゃないのかなぁ。
だいたいさぁ、ライトがあんなんじゃ、Lまでレベルが落ちちゃうじゃん…。(そこか。)
小説:『白夜行』
ドラマ化されたものを先に見ていたのですが、なるほど、ドラマは大幅に描き方を変えていたんだね。脚本化したのはどなたなんだろう。ドラマ、正解だったなぁ。
原作にない膨らませた箇所で、いっぱいハッとさせられたところがあったんですよね。桐原が笹垣を殺害しようとして土壇場で殺害方法を変更するところと、その「敬意をしめして」という理由とか、二人が雪穂の義母を殺害する理由(そしてそこに生ずるやるせなさ)や、その時の義母の言葉とか、子供時代事件直後のビル内での二人のやりとり(「私がやったんだよ」)とか、笹垣が物語の中で二人にとっての救いになっているところとか。
とはいえ、小説は小説の良さがあって、最後まで一度も二人が接触している場面は描かれていなくて地の文で種明かしをしないのに、だんだん事実が輪郭を明らかにしていくところとか、面白い。
これはこれで、ドラマを見ずに読んでみたかったような気がします。